銀狼騎士は転生悪役令嬢と番になる運命でした

昼下がり、私は双子を連れて森の入り口へ向かった。
アルスは早速、地面の草をかき分けて何かを探している。ルカは私の手を握りながら、森の小さな花に興味津々だ。
「おかーしゃん、みてみてぇ〜。これ、きらきらしてるー!」
アルスが持ってきたのは、森の木漏れ日を浴びて光る綺麗な石だった。
「わあ、素敵ね! アルスは宝物を見つけるのが上手ね」
「えへへぇ〜。おかーしゃんにあげるぅ〜。あのね、もっとおっきなのも、あるんだよぉ〜」
アルスが私の膝の上で得意げに笑う。
ルカはルカで、私の足元にそっと、摘んできた小さな野花を差し出した。
「ボクもね、おかーしゃんに、おはな、あげる……だいしゅき、だよぉ〜」
二人の無垢な愛情に触れるたび、私は自分の人生が、前世の孤独な日々からどれほど遠くまで歩んできたかを噛み締める。
(アルス、ルカ。あなたたちを産んで、本当によかった)
夕暮れ時、迎えに来たレオンが双子を両肩に乗せると、二人は「たかいたかーい!」と声を上げて大喜びした。
銀色の髪をなびかせながら笑う二人の小さな銀狼たち。
ガルハラの未来を担うこの小さな双子たちと共に、私たちの幸せな日々は、これからももっと賑やかに、もっと愛おしく続いていくのだ