銀狼騎士は転生悪役令嬢と番になる運命でした

【レオン視点】
「こらルカ、エリーゼを困らせるな。男なら、もっとしゃんとしろ」
俺が少しだけ厳しく言うと、ルカは「えーん!」と大袈裟に泣き真似をしてエリーゼの胸に顔を埋めた。それを見て、今度はアルスが「ボクがまもるもん!」と、小さな身体で俺の足に飛びついてくる。
(……面白いものだ)
二人の性格がこれだけ違うとは。
アルスは俺のような荒々しい冒険を好み、ルカはエリーゼのような穏やかで心優しい性格に育っている。
「レオン、そんなに厳しくしないで。あの子たち、まだ二歳なのよ?」
「ああ、分かっている。……だが、こいつらは俺たちの血を引いた銀狼だ。ガルハラで生きていくための強さは、今のうちから叩き込んでおかないとな」
俺がそう言うと、エリーゼは苦笑いしながら、アルスの銀色の髪を優しく撫でた。
俺はそんな二人の姿を見て、自分の胸の奥が温かく満たされるのを感じる。かつて戦場だけを居場所としていた自分が、今、こうして自分の子供たちの成長に一喜一憂しているなんて、奇跡としか言いようがない。