【レオン視点】
季節が巡り、雪解けの風がガルハラを吹き抜ける頃、ついにその時は訪れた。
集落中の男たちが、祈るような面持ちで俺の家の外で立ち尽くす中、家の中ではエリーゼの苦闘が続いていた。
「エリーゼ! 息をしろ、俺の手を握れ!」
俺は彼女の手を強く握りしめ、その額に滲む汗を拭い続けた。彼女の顔には苦痛が浮かんでいるが、その瞳には母としての強烈な意志が宿っている。
やがて、静寂を切り裂くような、二つの産声が響き渡った。
「……産まれたぞ! 二人とも、無事だ!」
助産師役の獣人の女が、産着に包まれた小さな二つの命を差し出す。
俺は手が震えるのを感じながら、その小さな塊を覗き込んだ。
「レオン……見て。……男の子よ」
エリーゼの言葉に、俺は息を呑んだ。
俺によく似た銀色の髪を持ち、生まれたばかりだというのに琥珀色の瞳を力強く見開いている。
二人の小さな頭には、見間違えるはずもない、小さな銀色の耳がぴょこぴょこと跳ねている。
「……双子だ。それも、俺とエリーゼの、銀狼の血を引く男の子たちだ」
季節が巡り、雪解けの風がガルハラを吹き抜ける頃、ついにその時は訪れた。
集落中の男たちが、祈るような面持ちで俺の家の外で立ち尽くす中、家の中ではエリーゼの苦闘が続いていた。
「エリーゼ! 息をしろ、俺の手を握れ!」
俺は彼女の手を強く握りしめ、その額に滲む汗を拭い続けた。彼女の顔には苦痛が浮かんでいるが、その瞳には母としての強烈な意志が宿っている。
やがて、静寂を切り裂くような、二つの産声が響き渡った。
「……産まれたぞ! 二人とも、無事だ!」
助産師役の獣人の女が、産着に包まれた小さな二つの命を差し出す。
俺は手が震えるのを感じながら、その小さな塊を覗き込んだ。
「レオン……見て。……男の子よ」
エリーゼの言葉に、俺は息を呑んだ。
俺によく似た銀色の髪を持ち、生まれたばかりだというのに琥珀色の瞳を力強く見開いている。
二人の小さな頭には、見間違えるはずもない、小さな銀色の耳がぴょこぴょこと跳ねている。
「……双子だ。それも、俺とエリーゼの、銀狼の血を引く男の子たちだ」


