悪女の代行を演じたら氷の御曹司に永久就職⁉〜お見合い破談に大失敗!私は彼に丸め込まれ溺愛されてます~

「あの…、そう言う意味じゃ!」

「ここはホテルだしベッドならすぐそこにあるからね」

彼の髪が私の視界を覆って綺麗な顔が迫り薄い唇から零れる吐息が私の耳元をくすぐった。

「逃げられると思うな。ここまで誘っといてお預けか?」

そのままソファに押し倒され両手首を頭上に縫い付けられて身動きが出来ない。

「あ、あの、待って、くだ、…んっ」

私の抵抗は彼の強引で信じられないほど甘いキスであっけなく掻き消された。

「もっと声を聞かせろ」

「…ん、あっ、やめ…て」

氷の御曹司だと思っていた男は“逃さない”と私のはだけた胸元から簡単に手を差し込んで荒々しく揉みしだき綺麗な指先でピンク色の頂きをピンと弾いた。

「っ…、イヤ…」

「誘ったのはキミだよね?その赤い唇も震えている身体も全て俺が味わってやる」

その一言は背筋にゾクリと冷たい物を走らせる。

「俺は見合いを断るつもりはない。だからこれからもよろしく、瑞希(みずき)さん」

中性的な美貌から放たれる圧倒的な色気と耳元で囁かれる甘い言葉の数々に私の理性は完全に消し飛ばされ彼の手の中で何度も何度も激しく貪り尽くされていた。


逢坂(あいさか) 志遠(しおん) 31歳。
巨大投資ファンドのレガリア・キャピタルの社長で若き天才。
そして実家の財閥クレスト・インターナショナルグループの次期トップ候補。
美貌とは裏腹にビジネス界では無駄を切り捨てる“氷の御曹司”として恐れられている。

「こんなはずじゃなかったのにー‼」

そして瑞希お嬢様を演じる私、栗原 日和28歳。
一般的なただのホテルのフロント係で眼鏡の小柄女子としか人に言うほどの特徴はない!

どうしてこの格好でお見合いの場に乗り込んだかと言うと…借金返済の為!
実家の小さな工場が不況の煽りを受けて経営が厳しくなり私も両親の為にと借金の支払いを頑張った。