悪女の代行を演じたら氷の御曹司に永久就職⁉〜お見合い破談に大失敗!私は彼に丸め込まれ溺愛されてます~

次の日には代行サービス『アルター・エゴ』の健太が焦ったように連絡して来た。

『マジでやばいって! 逢坂家の秘書から瑞希嬢宛てに連絡があったらしい』

そっか、まだ彼は付き合いを断るつもりがないんだ。

「お断りして! 絶対に無理! 彼、私の職場の社長になったんだよ⁉ これ以上関わったら本当に人生が終わる!」

あんな冷たい就任挨拶した男があばずれ()ごときに本気になるわけがない。
絶対に何かあるとは思うけど瑞希嬢のご両親の怒りを鎮める為にも何か考えないと。

「下品な女に普通はドン引きして2度と顔も見たくないってなるでしょ?」

『それがさ、彼女の奔放な魅力に興味がある。ぜひ正式に交際を申し込みたいって社長の秘書さんから連絡が来たんだって』

物好きすぎる。
珍獣でも飼うつもりで交際するつもりなの?
彼の思惑が全く読めない。

「いや!」

『おい!相手はあの財閥の逢坂だぞ⁈ 明日の朝には俺の会社ごと海のもずくとなってに消える…!頼むから適当に理由をつけて断ってくれ!』

「それ、藻屑(もくず)でしょ。あのねー!え、ちょっと健太⁈」

プチッと人の話は聞かず携帯を切られた。
海にか…。
あんなお金持ちの冷徹男なら海に沈めないとしても国外追放はなくはない。
仕方ない拒絶大作戦と行きましょうか。
日和だとバレていないという前提があるからこそ淫らな瑞希ちゃんのキャラを維持したままで言い訳を作らなければならない。

「未来の私の為に頑張らなきゃ」口にして彼からの連絡を待つことになった。