大型犬男子は、今日も私を甘やかす

「パン……八個も食べたの?」

「まさか!」

そう言って、陸斗は小さく笑う。

だよね。

八個も一人で食べる人なんて、よっぽどのパン好きじゃない限りいない。

「あれは俺と従業員の朝ご飯」

「えっ、そうだったの?」

「でも、一人一個じゃ少ないからさ。明日の分は予約しといた」

「予約まで?」

思わず聞き返してしまう。

「せっかくなら、みんなに焼きたてを食べてもらいたくて」

そう言って照れくさそうに笑う陸斗を見て、胸の奥が少しだけ温かくなった。