大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「陸人のこと、りくって呼んでいい?」
「いいよ」
「りく! 『わん!』って言ってみて?」
「無理」

わざと犬っぽくしているのかと思ったけれど、本人にはそんなつもりはないらしい。

「絶対、似合うのに!」
「……犬っていうか」

そう言った陸人は、ゆっくりと顔を近づけて、そっとキスをしてきた。
優しいキス。

「……どちらかといえば、狼なんだけど」
「……」

いや。
絶対、ゴールデンレトリバーだ。