大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「寂しがり!」

思わず笑ってしまう。

「うるさい」

そう言いながらも、陸斗は手を離さなかった。
境内に入り、少し歩いたところで手水舎へ向かう。
ひんやりとした水で手を清めると、気持ちまで少し引き締まるような気がした。

隣を見ると、陸斗も静かに手を清めている。
海で笑い合っていた時とは違う、穏やかな時間。
こういう場所に一緒に来られることが、なんだか嬉しかった。