大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

思っていたより神社までの距離は近く、車を降りると、そこには緑に囲まれた静かな空間が広がっていた。

さっきまでいた海の賑やかさとは違う、穏やかな空気。木々の間から差し込む光が綺麗で、自然と心が落ち着いていく。

さっきまでいた海とは、まったく違う雰囲気。
静かな境内に惹かれるように、私は歩きながら周りを見回していた。
緑に囲まれた景色が綺麗で、つい足を止めたくなる。

「彩葉」

振り返ると、陸斗が少し困ったような顔をしていた。

「離れないで」

そう言って、ぎゅっと手を握られる。