大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

二人で顔を見合わせて笑ったあと、陸斗が手を差し出した。

「その写真、見せて」

スマホの画面を開くと、そこには大きな波に驚いて目を丸くした私と、そんな私を慌てて抱き寄せる陸斗が写っていた。

「……すごい顔」
「いや、彩葉より俺の方がやばいだろ」

そう言って二人でまた笑い合う。
失敗したはずの一枚なのに、不思議と今日一番のお気に入りの写真になった。

大笑いしながら、ふと陸斗を見る。
さっきの波で濡れたクリームの髪が、夏の日差しを受けてきらりと輝いていた。