大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

二人で浮き輪につかまり、肩を寄せ合う。

「撮るね〜!」

シャッターボタンを押した、その瞬間。
少し大きな波が二人を包み込んだ。

「きゃっ!」

バランスを崩いた私を、陸斗がとっさに抱き寄せる。

「彩葉、大丈夫?」

耳元で聞こえた優しい声に、驚いていた心がゆっくりと落ち着いていった。
なんてタイミングなんだろう。

「波が来たタイミングで、シャッター押しちゃった!」

きっと、とんでもない顔で写っている。

「まじで?」

陸斗が吹き出し、私もつられて笑ってしまう。