大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

やがて、打ち寄せた波が足先にそっと触れた。

「冷たっ」

思わず声が漏れる。ひんやりとした海水が足元を包み込み、夏の日差しで火照った体に心地よく広がっていく。 

思わず陸斗と顔を見合わせて、二人で笑った。
浮き輪につかまりながら、ゆっくりと海へ入っていく。
波が寄せては返し、足元を優しく揺らした。

「人、本当に多いね」

辺りを見渡すと、家族連れやカップル、友達同士で遊ぶ人たちの笑い声があちこちから聞こえてくる。