大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「浮き輪、借りない?」
「確かに。浮き輪があれば安心かも」
「借りる!」

手を繋いだまま、二人でレンタル受付へ向かう。
陸斗が選んだのは、大人二人でも使えそうなくらい大きな浮き輪だった。

「大きいね」
「彩葉が安心して遊べるように」

スマホを防水ケースに入れて、準備は完了。
二人で手を繋いだまま、ゆっくりと波打ち際へ向かう。乾いた砂浜を歩いていると、少しずつ足元の砂が湿り、踏みしめるたびにひんやりとした感触へ変わっていく。