大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

朝だからまだ人は少ないと思っていたけれど、砂浜にはすでに家族連れやカップルの姿があった。波打ち際では子どもたちの笑い声が響き、夏らしい賑わいが少しずつ広がっている。

「まずはパラソル借りようか」
「借りられるの?」
「うん。荷物も置けるし、休憩する場所があると楽だから」

陸斗に案内され、海の家でパラソルを借りる。
砂浜に立てられたパラソルの下へ荷物を置くと、ようやく海へ来た実感が湧いてきた。

「飲み物買ってくるから、ゆっくりしていて!」

そう言って、自動販売機へ向かった。