大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

陸斗が選んでくれたシアーシャツを羽織ると、少しだけ安心する。
鏡の前で深呼吸をひとつ。

この格好を見せるのは、やっぱり勇気がいる。
それなのに、不思議と嫌じゃなかった。

「可愛い」

照れくさそうに、それでも嬉しそうに笑う陸斗の顔が目に浮かぶ。

ドアをゆっくり開けると、ソファに座っていた陸斗が顔を上げた。視線が合った瞬間、陸斗の目が少しだけ見開かれる。

「……可愛い」

思わず漏れたようなその一言に、胸がどきりと鳴った。