大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

気づけば──
陸斗に見られながらの食事にも、だいぶ慣れていた。
食事を済ませると、ふと疑問が浮かんだ。
私は熱海に来るのは初めてで、この辺りのことは何も分からない。

「海って、更衣室とかあるのかな?」
「一応あるけど、部屋で着替えてから行けばいいよ」
「そうなんだ」

知らない場所で陸斗と別行動になるのは、少し不安だった。
部屋で着替えられると聞いて、ほっと胸をなで下ろす。

「彩葉の水着姿、一番最初に見たい」
「えっ……」

思わず陸斗を見つめ返す。