大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「そうだ!明日早起きしない?」
「彩葉は毎日早起きだからな」
「早起きというか、夜中に起きてるけどね……」
「で、なんで早起き?」
「朝起きたら散歩したくて……」

陸斗は少し考えるように海の方へ目を向けた。

「海沿い?」
「うん、朝の海見たい」
「いいじゃん」
即答だった。

「じゃあ決まり。起きれなかったら置いてく」
「え、ひどい!」
「冗談」

そう言いながらも、陸斗は軽く手を伸ばして、私の指を握る。
夜のテラスより少し冷えたその手が、妙に心地よかった。