大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

「乾いたよ」
「明日は俺が彩葉の髪、乾かす」
「うん!」

ドライヤーの音が止むと、部屋にはまた静けさが戻った。
乾かしたばかりの陸斗の髪は、いつもよりふわりと軽く見える。

「なんか、落ち着くな」
「私も」

テラスに戻ると、夜風が少しだけ冷たくなっていて、自然と肩が寄る。
陸斗が何も言わずにブランケットをかけてくれた。

「優しすぎ」
「今さら?」

そう笑い合いながら、また梅酒に口をつける。