大型犬男子は、今日も私を甘やかす【完】

お酒を飲み始め、少し楽な格好になりたくて、部屋に備え付けられた浴衣へ着替える。
浴衣に袖を通すと、締め付けがなくなって、体がふっと軽くなった気がした。

「テラスで飲まない?」
「いいね」

本当は一緒にお風呂に入りながら飲みたいけど――裸は無理。
一面に広がる海を眺めながら、梅酒に口をつける。

まるで夢みたいな景色。
でも、何より信じられないのは、陸斗がずっと私の隣にいること。

「本当に凄いね」
「気に入った?」
「うん!」
「じゃあ、毎年来よう」

毎年――
その言葉が、何より嬉しい。