大型犬男子は、今日も私を甘やかす

きっと、言われたくないこともあるんだろう。

それでも、これだけは伝えたかった。

「あの頃の陸斗、めちゃくちゃ可愛かった!」

「酒入るとよく喋るな」

「酒入ると甘えん坊!」

「……うるさい」

そんな他愛ないやり取りを続けたあと、私は鏡の前へ向かい、フェイスパックをゆっくり剥がした。

「わわっ!」

思わず声が漏れる。

「どうした?」

その声と同時に、勢いよくドアが開いた――。