大型犬男子は、今日も私を甘やかす

「部屋で飲むの?」

振り返ると、陸斗が少しだけ寂しそうな表情でこちらを見ていた。

その顔が、なんだか飼い主に構ってもらえなかった大型犬みたいで、思わず笑いそうになる。

……可愛い。

「パックするから、その間だけ部屋に行くよ!」

「リビングでしたらいいと思う」

その一言で、ふと幼い頃の陸斗を思い出した。

見た目はすっかり変わったのに。

あの頃は、可愛い子犬みたいな子だった。

どこへ行くにも私の後をついてきて。

私が女子トイレに入ると、入口の前で泣きながら待っていたこともあったっけ。

思い出したら、自然と頬が緩んでしまった。