大型犬男子は、今日も私を甘やかす

「帰ろう」

そう言われて席を立ち、レジへ向かう。

さっきまでの幸福感はどこへやら。

今度は、お会計の金額が気になって仕方がない。

財布には少し多めにお金を入れてきた。

これなら大丈夫。

そう思いながら財布を取り出した瞬間――

陸斗は私より先にカードを差し出し、あっという間に支払いを済ませてしまった。

「えっ……」

何もできないまま、その後ろをついて店を出る。

車に乗り込み、二人きりになった瞬間、私は慌てて口を開いた。