大型犬男子は、今日も私を甘やかす

「なにこれ!?」

「美味い?」

普段はあまり表情を変えない陸斗が、柔らかく笑う。

その笑顔は、反則だ。

それに、このユッケも反則。

美味しすぎて、幸せになってしまう。

「美味し過ぎる」

「全部食べて」

「えっ!」

「俺、人が幸せそうに食べる顔、好きなんだよね」

「では、いただきます」

ユッケの入った器は思っていたより小さくて、あっという間に食べ終わってしまった。

幸せ。

こんなに美味しいものが、この世にあったなんて。

毎月これを食べるために仕事を頑張るのも、ありかもしれない。