大型犬男子は、今日も私を甘やかす

思わず息をのむ。

ちゃんと値段が書いてある。

それは当たり前のことなのに、見なければよかったと思ってしまうくらい高かった。

「彩葉は何食べる?」

「ビビンバかな」

焼肉屋に来て、ビビンバだけなんて思われるかもしれない。

でも、これなら少し高めのご飯を食べたと思えば済む。

そう自分に言い聞かせながら、そっとメニューを閉じた。

「ここのビビンバ、マジ美味い」

「あ、店員呼んでいい?」

「あ、うん」

ここのビビンバは有名なんだろうか。

そう思うと、ビビンバだけを頼んでも不思議じゃない気がして、少しだけ肩の力が抜けた。