大型犬男子は、今日も私を甘やかす

車には詳しくないけれど、なんとなく高そうな車に見えた。

恐る恐るドアを開けると、汚さないように気をつけながら助手席へ乗り込む。

私は昔から、乗り物が少し苦手だ。

それでも、陸斗の運転は急発進も急ブレーキもなく、とても丁寧だった。

気づけば、自然と肩の力が抜けていた。

少し前まで、毎日代わり映えのない生活を送っていたからだろうか。

陸斗と並んで車に乗り、窓の外の景色が少しずつ変わっていく。

それだけで、今日はどんな時間になるんだろうと、胸が弾んでしまう。