大型犬男子は、今日も私を甘やかす

「この辺、美味しい焼肉屋ある?」

「私、あんまり外食しないから全然分からなくて」

陸斗は小さく頷くと、玄関の鍵を閉めながら私の方を振り返った。

「明日は何時起き?」

「明日も夜中には起きるけど、仕事は昼までなんだ!」

「じゃあ、車で行こう」

車。

陸斗、車を持ってたんだ――。

でも、仕事で使うなら不思議じゃないか。

向かった先は、近くの月極駐車場だった。

ぼんやり待っていると、カチャリと鍵が開く音がする。