大型犬男子は、今日も私を甘やかす

「酷いな」

「で、他の女と浮気!!」

「最高」

「……最高!?」

思わず固まる。

「今、最高って言った!?」

皿洗いは、いつの間にか終わっていたらしい。

気づけば、陸斗は私のすぐ近くに座り込んでいた。

ニヤリと笑ったその顔が、やけに近い。

「彩葉が彼氏と同棲してるって聞いた時は、相手の男、殺そうかと思った」

「は?」

思考が一瞬止まる。

え、今……なんて――

酔いすぎて、幻覚でも見ているのだろうか。

それとも、言葉の意味をちゃんと理解できていないだけなのか。

頭の中がぐるぐると回って、うまく整理できないまま、ただその言葉だけが残っていた。