大型犬男子は、今日も私を甘やかす

出汁の効いた親子丼に、少し味の濃い漬物。

上品なお吸い物。

そして、ビール。

どれも美味しくて、箸が止まらない。

気づけば数分で、ビールの缶まで空になっていた。

でも、冷蔵庫にはまだお酒があったはず――。

「あと、一本だけお酒もらっていい?」

「何本でも」

即答に、思わず目を見開く。

小さくガッツポーズをして、冷蔵庫へ向かって走ると、背中の方で小さく笑う気配がした。

「……クスッ」