大型犬男子は、今日も私を甘やかす

私ももう、それなりの年なのに――。

自分のケアすら、後回しにしていたんだと思う。

ふと風呂場の鏡に目を向けると、そこに映っていたのは、思っていた以上に疲れた顔だった。

目の下の影も、どこか覇気のない表情も、見て見ぬふりをしてきたものばかりで。

「……こんな顔してたんだ」

小さく息を吐いて、シャワーの温度を少しだけ上げる。

ゆっくりと湯を浴びるうちに、張りつめていたものが少しずつほどけていく気がした。