大型犬男子は、今日も私を甘やかす

リビングからは、冷蔵庫を開ける音や包丁でまな板を叩く音が、微かに聞こえてくる。

もう夕飯の準備を始めているのだろう。

今日は陸斗がご飯を作ってくれる。

だから、急いでお風呂を済ませる必要はない。

「たまには、ゆっくり浸かろうかな」

湯船に肩まで浸かると、じんわりと温かさが体に広がっていく。

思わず、小さく息が漏れた。

そういえば、元彼と暮らしていた頃から、自分に時間をかけることなんてほとんどなかった。