音楽からの逃避行

「音楽編」
音楽ハラスメントな女性の教師の佐藤先生が、僕を指せばいいのに、授業で、美月(みづき)さんを当てた。
佐藤先生は、作曲家のモーツァルトの正式名称を答えよと言った。
(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト)
僕は、たまたまクラシックが題材のドラマを観ていたから知っている。
でも、美月さんは、席が離れていてカンニングさせることも出来ない。
佐藤先生はエスカレートする
「美月、あんた、吹奏楽部の打楽器パートのリーダーなのに、このくらいの問題も分からないの?もう帰れ!」
(チッ......クソ女が!)
僕は心の中で吐き捨てて、手をあげた。
「じゃあ、僕たち、もう帰ります。僕たち、バカなんで」
佐藤先生は「なっ、何言ってるの?奏多(かなた)くんは音楽の成績も良くて吹奏楽部の打楽器だって上手いし」とか何とか言っていたが全て無視した。
僕は、同じパートの美月さんの手をつかみ、音楽室の出口へと向かった。
学校から離れた公園に着くと美月さんから「奏多くんなんて嫌い!あたしを好きな音楽から離すし」と文句を言われた。
「うん。そうだろうね」と答えながら僕は美月さんを守ると心に決めた。