雨が降る日はジャスバーへ ――歌姫の告白――

「最初、オリジナルの歌詞って言てたけど、録音で流してた演奏も貴方がしているの」

 ハッと驚いた顔で興味を示して「そうだよ! よく気が付いたね」そう言うと制作過程も嬉しそうに話して、少し軽く自己紹介もした。

 通りで全てに、レンという存在が感じる訳だ。
 
 彼は全てを一人でこなしている――天才――だけど、気になることもある。

 それは、彼の手が歌っている最中、微かに震えていたこと。

 考えていると話し掛けられた。

「話していて楽しかった。菫さんの事もゆっくりと聞きたいな。またここに来てくれる?」

 純粋無垢な彼は、今にも輝きそうな瞳で見つめていた。
 
 そんな目で見られたら、断る事も出来ないし、何より彼の歌に込める核を知りたかった。

「うん」


 この日を栄えに、私達の関係が始まった。
 半年後、最後のプレゼントを彼に渡すまでの、忘れられない物語(記憶)