雨が降る日はジャスバーへ ――歌姫の告白――

 レンとの関係も順調で、まだ恋人関係にはなっていないが、お互いの時間が合えば一緒にいる。
 
 レンのお家で、音楽を作っいる所も見せてくれたり、お互いに、シンガーとしてのリスペクトもしていた。

 私は趣味で、小さい頃からバイオリンをしていて、家に飾っていたのをレンは見つけて興味を持ち、教えたりもした。
 
 でもレンは天才で、すぐに覚えてしまったけど、一緒に演奏したりして楽しい日々を過ごしている。

 最近レンは、ジャズシンガーの活動だけではなく、ジャズバーで働いていて、カクテルを作るために猛勉強中であまり会えてはいない。
 
 だけど、私が好きなカクテルを作ってもらえるのも、近いかなと思うと屁でもなかった。

 楽し事を思い出している最中、竹内から電話が掛かる。

「菫! デビューが決まったぞ! 俺達は認められたんだよ。この間のライブに見に来ていたみたいで、声が掛かったんだ」

「え……嬉しい! やったよ。ついに叶ったんだね!」

 心が飛び跳ねる程嬉しかった。好きな事でお金を稼げる。今後音楽にずっと触れられる未来に興奮していると、次の一言で凍り付く。