「そういうことなら、わたしも覚悟を決め
なきゃね」
「覚悟って?」
「だから、なにがなんでも大翔を助けるっ
ていう覚悟」
「なにそれ」
今度は大翔が目を瞬く。やっといつもの調
子を取り戻したわたしは、ぐっ、と拳を握り
しめて言った。
「わたしも一緒に狐の嫁入り行列、行く!」
「それはダメ」
「なんで!?」
宣言した途端、大翔にばっさり拒否されて
声がひっくり返る。大翔は、つい、と視線を
グランドに流すと、控えめな声で言った。
「俺の運命に芦香を巻き込みたくないから」
まさかの理由を聞いて頬が熱くなりかけた
けど、わたしはあることに思い至り突っ込む。
「それってひどくない?巻き込みたくない
なら鷲塚さんも断るべきでしょ?」
ちらっと後ろの窓を見てひそひそ声で言う。
大翔は馬鹿だな、と言いた気に小首を傾げた。
「鷲塚さんが助かることは、芦香の未来視
で立証済みじゃん。でも、俺についてきたら
芦香はどうなるかわからない。だから、ダメ」
「うっ」
なにも言い返せなくてわたしは歯噛みする。
なんのために救命講習行ったと思ってるのっ
て、叫びたくなる。
「ダメって言われても行くからね。大翔が
あんな目に遭うってわかってて、家になんか
いられないもん」
大翔の背中に張り付いてでも、行ってやる。
そんな気迫を込めて言うと、大翔がやれやれ
と口をへの字にする。そして数秒ほどなにか
を考えていたかと思うと、頷いた。
「じゃあ一つだけ条件」
「条件?」
人差し指を立てた大翔に、眉を寄せる。
「俺とデートすること」
「でっ、でっ!?」
思わず声をあげそうになってわたしは口を
塞いだ。デートが祭りに同行する条件なんて、
意味がわからなすぎる。動揺して口をパクパ
クしているわたしに、大翔はにやっと笑みを
浮かべた。
なきゃね」
「覚悟って?」
「だから、なにがなんでも大翔を助けるっ
ていう覚悟」
「なにそれ」
今度は大翔が目を瞬く。やっといつもの調
子を取り戻したわたしは、ぐっ、と拳を握り
しめて言った。
「わたしも一緒に狐の嫁入り行列、行く!」
「それはダメ」
「なんで!?」
宣言した途端、大翔にばっさり拒否されて
声がひっくり返る。大翔は、つい、と視線を
グランドに流すと、控えめな声で言った。
「俺の運命に芦香を巻き込みたくないから」
まさかの理由を聞いて頬が熱くなりかけた
けど、わたしはあることに思い至り突っ込む。
「それってひどくない?巻き込みたくない
なら鷲塚さんも断るべきでしょ?」
ちらっと後ろの窓を見てひそひそ声で言う。
大翔は馬鹿だな、と言いた気に小首を傾げた。
「鷲塚さんが助かることは、芦香の未来視
で立証済みじゃん。でも、俺についてきたら
芦香はどうなるかわからない。だから、ダメ」
「うっ」
なにも言い返せなくてわたしは歯噛みする。
なんのために救命講習行ったと思ってるのっ
て、叫びたくなる。
「ダメって言われても行くからね。大翔が
あんな目に遭うってわかってて、家になんか
いられないもん」
大翔の背中に張り付いてでも、行ってやる。
そんな気迫を込めて言うと、大翔がやれやれ
と口をへの字にする。そして数秒ほどなにか
を考えていたかと思うと、頷いた。
「じゃあ一つだけ条件」
「条件?」
人差し指を立てた大翔に、眉を寄せる。
「俺とデートすること」
「でっ、でっ!?」
思わず声をあげそうになってわたしは口を
塞いだ。デートが祭りに同行する条件なんて、
意味がわからなすぎる。動揺して口をパクパ
クしているわたしに、大翔はにやっと笑みを
浮かべた。



