そして、ついに… 「じゃ、沙耶行って来るわね」 「勇気君の家に迷惑かけるんじゃないぞ!」 ―――運命の、クリスマスイブがやってきた。 「大丈夫だって!2人とも行ってらっしゃい!」 あたしが元気よく言うと、親は家を出て行った。 お姉ちゃんはもう彼氏のところに出発したから、家にいるのはあたし1人。 「そろそろ準備するかあ…」 あたしは部屋に戻って、勇ちゃん家に行く準備をし始めた。 .