「っ…はぁ…。」
俺は転校初日からもう既に精神的に疲れ果てていた。
その合図はもう、教室へ入った瞬間に鳴っていた。
──数時間前
先輩と廊下で2人、担任を待っていると先に大柄の若い教師が来た。
「月島滝か!
それじゃあオレと1組に行くか!」
俺の担任は…なんか、熱血教師みたいな人だな…。
「はい。」
少し先輩が気になってチラッと後ろを見ると、いつもとは姿が違う黒髪の先輩がまるで『ファイトッ』と言っているようなポーズをしていて、可愛くて笑ってしまう。
…やばい、可愛すぎる。
先輩を見ると、警戒心が無くなるな…
そんな先輩の身が不安になり、俺は口パクでその気をつけて。と伝えた。
…ここまでは、良かったはずなのに。
「転校生が来たぞー!入ってこい!」
そう担任に呼ばれ、教室へ入る。
「…月島滝です。
よろしくお願いします。」
…正直、こう言った挨拶は得意じゃない。
いや、むしろ苦手だ。
何故なら…
「えっちょーイケメンっ!」
「え、イケメンな上に頭までいいんだよねっ!?
最高じゃんっ!」
そう耳鳴りのような甲高い声で叫ぶ女子生徒たち。
「えーガリ勉的な奴想像してたけど…
まあまあじゃん」
男は俺を見下したような目で見る。
…はぁ…うるさい…っ。
ッチッ…ただでさえ先輩とクラスが離れて間もないのにっ…
「落ち着けお前らー
じゃ、月島の席はそこだな」
教師に刺された場所へ着くと、隣の女子生徒が声をかけてきた。
「ねえねぇっ
あの激ムズなテスト合格したんでしょ?
すごーいっ!尊敬しちゃうっ」
あからさまに媚びを売ってくるような声、目、顔。
…こういう自分の『欲』を隠して縋ってくる奴が、俺は1番嫌いだ。
…先輩はこんな目で見てきたことがないから、忘れてたな…。
「ねぇねぇ"滝くん"ー?聞いてるー?」
「…あ゛?」
「ヒッ…!」
俺のことをそう呼んでいいのは、"あの人"だけだ。
『滝くんっ!』
…あの人と同じ呼び方を、他の奴にされたくない。
「…俺は馴れ合うつもりはないんで。
その呼び方、やめてください。」
「っ…」
あからさまにショックを受けたような顔をする女。
…こんくらい言えばいいだろ。
先輩とクラス離れたの、本当に予想外だ…。
そんな傷心に浸っている間に、俺は何人かの怒りを買ってしまっていたようだった。
──HR後
俺は1人、派手髪の男3人組に階段裏へ呼び出されていた。
「お前、随分調子こいてんじゃねーか。」
「余裕ぶってんのムカつくんだよガリ勉。」
…自分が勉強ができないのを、できる人間へ八つ当たりする。
そして意味もない暴力をふるって、その憂さ晴らし。
…なんてところか。
…ほんっと、意味がわからない。
馬鹿は無知。マジだったんだな…。
1人感心していると、そいつらの反感を買ってしまったようで…
「っテメェ、意味わかんねーことしてんじゃねぇっ!!」
1人が俺に殴り掛かる。
…おっそ。
俺は1人の拳を取り、背負い投げで投げ飛ばす。
「ッガハッ…!」
「ってめぇっ!」
2人目の足をひっかけ、転ばせる。
「ッガッ!」
3人目は…
「っ貰ったァ!!」
後ろからナイフを持って飛びかかってきた3人目の腹に1発食らわせ、気絶したところをナイフを奪い取る。
「…このナイフ使ってきたから、俺は正当防衛だな。」
手に着いた汚れを払いながらそういうが、誰も反応しない。
手加減したから…きっと気絶してるだけだろう。
「…こんなことなら、先輩の方がよっぽど強い。」
先輩の戦い方は綺麗で、まるで花の舞みたいに…
…って、先輩?
俺は大事な存在のことを思い出し、メール画面を開く。
すると、先輩から1件のメールが入っていた。
確認すると、俺は血の気が引いた
〘 滝くん、本当にごめんなさい。
クラスで話しかけてくれた人と学園案内に行くことになって、お昼休みの約束に行けなくなっちゃったの。
何かあったら連絡して教えてくれる?〙
そのメッセージと共に添えられた、『ごめんね』と書かれたうさぎの可愛らしい先輩愛用のスタンプ。
…先輩に会える唯一の時間を、横の奴に取られた…、?
俺はそいつが誰なのかを先輩に聞こうとした矢先、授業の予鈴がなる。
「あ〜っくそっ!」
俺は1人、先輩のメッセージを見るのが遅れた怒りを、原因の下に転がった奴らにぶつけた。
俺は転校初日からもう既に精神的に疲れ果てていた。
その合図はもう、教室へ入った瞬間に鳴っていた。
──数時間前
先輩と廊下で2人、担任を待っていると先に大柄の若い教師が来た。
「月島滝か!
それじゃあオレと1組に行くか!」
俺の担任は…なんか、熱血教師みたいな人だな…。
「はい。」
少し先輩が気になってチラッと後ろを見ると、いつもとは姿が違う黒髪の先輩がまるで『ファイトッ』と言っているようなポーズをしていて、可愛くて笑ってしまう。
…やばい、可愛すぎる。
先輩を見ると、警戒心が無くなるな…
そんな先輩の身が不安になり、俺は口パクでその気をつけて。と伝えた。
…ここまでは、良かったはずなのに。
「転校生が来たぞー!入ってこい!」
そう担任に呼ばれ、教室へ入る。
「…月島滝です。
よろしくお願いします。」
…正直、こう言った挨拶は得意じゃない。
いや、むしろ苦手だ。
何故なら…
「えっちょーイケメンっ!」
「え、イケメンな上に頭までいいんだよねっ!?
最高じゃんっ!」
そう耳鳴りのような甲高い声で叫ぶ女子生徒たち。
「えーガリ勉的な奴想像してたけど…
まあまあじゃん」
男は俺を見下したような目で見る。
…はぁ…うるさい…っ。
ッチッ…ただでさえ先輩とクラスが離れて間もないのにっ…
「落ち着けお前らー
じゃ、月島の席はそこだな」
教師に刺された場所へ着くと、隣の女子生徒が声をかけてきた。
「ねえねぇっ
あの激ムズなテスト合格したんでしょ?
すごーいっ!尊敬しちゃうっ」
あからさまに媚びを売ってくるような声、目、顔。
…こういう自分の『欲』を隠して縋ってくる奴が、俺は1番嫌いだ。
…先輩はこんな目で見てきたことがないから、忘れてたな…。
「ねぇねぇ"滝くん"ー?聞いてるー?」
「…あ゛?」
「ヒッ…!」
俺のことをそう呼んでいいのは、"あの人"だけだ。
『滝くんっ!』
…あの人と同じ呼び方を、他の奴にされたくない。
「…俺は馴れ合うつもりはないんで。
その呼び方、やめてください。」
「っ…」
あからさまにショックを受けたような顔をする女。
…こんくらい言えばいいだろ。
先輩とクラス離れたの、本当に予想外だ…。
そんな傷心に浸っている間に、俺は何人かの怒りを買ってしまっていたようだった。
──HR後
俺は1人、派手髪の男3人組に階段裏へ呼び出されていた。
「お前、随分調子こいてんじゃねーか。」
「余裕ぶってんのムカつくんだよガリ勉。」
…自分が勉強ができないのを、できる人間へ八つ当たりする。
そして意味もない暴力をふるって、その憂さ晴らし。
…なんてところか。
…ほんっと、意味がわからない。
馬鹿は無知。マジだったんだな…。
1人感心していると、そいつらの反感を買ってしまったようで…
「っテメェ、意味わかんねーことしてんじゃねぇっ!!」
1人が俺に殴り掛かる。
…おっそ。
俺は1人の拳を取り、背負い投げで投げ飛ばす。
「ッガハッ…!」
「ってめぇっ!」
2人目の足をひっかけ、転ばせる。
「ッガッ!」
3人目は…
「っ貰ったァ!!」
後ろからナイフを持って飛びかかってきた3人目の腹に1発食らわせ、気絶したところをナイフを奪い取る。
「…このナイフ使ってきたから、俺は正当防衛だな。」
手に着いた汚れを払いながらそういうが、誰も反応しない。
手加減したから…きっと気絶してるだけだろう。
「…こんなことなら、先輩の方がよっぽど強い。」
先輩の戦い方は綺麗で、まるで花の舞みたいに…
…って、先輩?
俺は大事な存在のことを思い出し、メール画面を開く。
すると、先輩から1件のメールが入っていた。
確認すると、俺は血の気が引いた
〘 滝くん、本当にごめんなさい。
クラスで話しかけてくれた人と学園案内に行くことになって、お昼休みの約束に行けなくなっちゃったの。
何かあったら連絡して教えてくれる?〙
そのメッセージと共に添えられた、『ごめんね』と書かれたうさぎの可愛らしい先輩愛用のスタンプ。
…先輩に会える唯一の時間を、横の奴に取られた…、?
俺はそいつが誰なのかを先輩に聞こうとした矢先、授業の予鈴がなる。
「あ〜っくそっ!」
俺は1人、先輩のメッセージを見るのが遅れた怒りを、原因の下に転がった奴らにぶつけた。


