「っ……ん…?」
目をつぶったまま何となく頭に手をやると、頭痛が消えていることに気がついた
「…!」
なんで…
女に触られた時の頭痛は、軽くても1日2日は消えなかった。
それほど女に対する苦痛が強かったからだ。
…なのに、なんで…。
「?」
そういえば…
頭になにか柔らかい感覚がある。
なんだ…?
そう思って徐に目を開けると、そこには1人の女が目をつぶっている顔とぶつかった
…は…?
一瞬頭が追いつかなくなり、フリーズする
「すぅ…すぅ…」と規則正しい寝息を立てている女
こいつ…まさかこの前のあいつか…?
バッと起き上がる
なんで俺、こいつの膝にっ…
事実確認をしていると、ふわっ…と太陽のような優しい香りが俺の鼻をくすぐった
…!
優しく暖かい香り。
…香水か…?
でも不思議と不快感はない
むしろ、ずっと嗅いでいたくなるような…
…これじゃあただの変人だろ…っ
…にしてもなんで、こいつが…
すると「…ん…?」と女が徐に目を開ける
すると俺を見て「あれっ…?」と目を見開く
「あの、体調大丈夫ですか?」
「…まぁ。」
「よかった…。」
胸を撫で下ろすようにするそいつ
なんでお前が喜ぶんだ…?
意味もわからずそいつをただ見つめる
すると「どうかしましたか?」と首を傾げるそいつ
「いや…」
この後こいつはどんな要求をしてくるんだ。と普段なら考えることしか脳にないのに
今はそんなこと思えなくて
考えることすら忘れてしまうほどで
俺は…
すると女が「あっ!」と声を荒らげた
なんだ?
すると考え込むように下を向いたり、首を傾げたり
顔を険しくさせたり、焦ったような顔をしたり。
そんなコロコロ変わる表情に呆気を取られ、思わず─
「っぷはっ」
笑いが溢れた
その女はギョッとしたような顔をしたが、それすら可笑しく思えて
…俺の笑いなんて、とうの昔に消えたと思ってたのに。
そう思ったら、また笑いが込み上げてきた
「はー…」
笑いが薄れてきた頃、女と視線がぶつかった
「…さっきは、ありがとな」
遅れた感謝を伝える
するとすぐに
「いえっ!
困った時はお互い様なのでっ!」
そう笑う笑顔は、大きな眼鏡越しにでも伝わるほど弾けた優しい笑顔だった
すると何処からか声が聞こえる
…俺が見つかったらこいつもヤバい、か。
「俺はもう行く」
ベンチから立って、そいつと正反対の方向を向ける
「あっはいっ!
お気を付けてっ…!」
「…あんたも」
この学校は色々やばいし。
…そういえば
聞き忘れたことを思い出し、足を止める
「あんたの…名前は?」
何故か聞かずに入られなかった
それよりかは…
─彼女のことを、忘れたくはないような気がして。
「乃空ですっ…!」
乃空…。
彼女の事を1つ知れた事にふと、笑みがこぼれる
「そうか」
「じゃあな」と彼女に背を向け、手を振り俺は歩き出した
新たに芽生えた思いを、知らずのうちに抱えながら──。
目をつぶったまま何となく頭に手をやると、頭痛が消えていることに気がついた
「…!」
なんで…
女に触られた時の頭痛は、軽くても1日2日は消えなかった。
それほど女に対する苦痛が強かったからだ。
…なのに、なんで…。
「?」
そういえば…
頭になにか柔らかい感覚がある。
なんだ…?
そう思って徐に目を開けると、そこには1人の女が目をつぶっている顔とぶつかった
…は…?
一瞬頭が追いつかなくなり、フリーズする
「すぅ…すぅ…」と規則正しい寝息を立てている女
こいつ…まさかこの前のあいつか…?
バッと起き上がる
なんで俺、こいつの膝にっ…
事実確認をしていると、ふわっ…と太陽のような優しい香りが俺の鼻をくすぐった
…!
優しく暖かい香り。
…香水か…?
でも不思議と不快感はない
むしろ、ずっと嗅いでいたくなるような…
…これじゃあただの変人だろ…っ
…にしてもなんで、こいつが…
すると「…ん…?」と女が徐に目を開ける
すると俺を見て「あれっ…?」と目を見開く
「あの、体調大丈夫ですか?」
「…まぁ。」
「よかった…。」
胸を撫で下ろすようにするそいつ
なんでお前が喜ぶんだ…?
意味もわからずそいつをただ見つめる
すると「どうかしましたか?」と首を傾げるそいつ
「いや…」
この後こいつはどんな要求をしてくるんだ。と普段なら考えることしか脳にないのに
今はそんなこと思えなくて
考えることすら忘れてしまうほどで
俺は…
すると女が「あっ!」と声を荒らげた
なんだ?
すると考え込むように下を向いたり、首を傾げたり
顔を険しくさせたり、焦ったような顔をしたり。
そんなコロコロ変わる表情に呆気を取られ、思わず─
「っぷはっ」
笑いが溢れた
その女はギョッとしたような顔をしたが、それすら可笑しく思えて
…俺の笑いなんて、とうの昔に消えたと思ってたのに。
そう思ったら、また笑いが込み上げてきた
「はー…」
笑いが薄れてきた頃、女と視線がぶつかった
「…さっきは、ありがとな」
遅れた感謝を伝える
するとすぐに
「いえっ!
困った時はお互い様なのでっ!」
そう笑う笑顔は、大きな眼鏡越しにでも伝わるほど弾けた優しい笑顔だった
すると何処からか声が聞こえる
…俺が見つかったらこいつもヤバい、か。
「俺はもう行く」
ベンチから立って、そいつと正反対の方向を向ける
「あっはいっ!
お気を付けてっ…!」
「…あんたも」
この学校は色々やばいし。
…そういえば
聞き忘れたことを思い出し、足を止める
「あんたの…名前は?」
何故か聞かずに入られなかった
それよりかは…
─彼女のことを、忘れたくはないような気がして。
「乃空ですっ…!」
乃空…。
彼女の事を1つ知れた事にふと、笑みがこぼれる
「そうか」
「じゃあな」と彼女に背を向け、手を振り俺は歩き出した
新たに芽生えた思いを、知らずのうちに抱えながら──。


