伝説の『姫』。現在、地味子Aとして潜入中!

「ただいま戻りました〜っ!」

「「「「姫さんおかえりー」」」」

「姫さんって…
その呼び方やめてくださいっ!
それに先輩達まで呼ばないでくださいよっ!」

その呼び方は、本当に苦手〜っ…!

姫。なんて、

可愛らしいThe女の子な子が呼ばれるべきなのにっ…!

「姫さんは姫さんだからなぁ〜」

「もーっ…!」

あははっと笑い声が響く

ただいま。

おかえり。

そんな当たり前を共有できて、賑やかなこの場所の為なら、なんだってできるんだ。

「乃空先輩、お疲れ様です。」

「あっ雪くん…!」

雪くんは私の後輩で、滝くんと同期。
年齢は私達の一つ下。

中性的な顔立ちで、雪のような色をした髪を肩まで伸ばした男の子。

「姫さん、なんて。
そう呼ばないの雪くん達くらいだよ〜」

「乃空先輩は乃空先輩ですから。」

そう頬を赤らめて言ってくれる乃空くんは、本当に天使に見えた

「雪くん、いい子に育ったね…」

感激して思わず頭をよしよし…と撫でる

「こ、子供扱いしないでくださいっ…!」

ふふっ可愛いなぁ…。

「おーい乃空〜
第二会議室来いよー」

「あ、はーいっ!
それじゃあ雪くん、またねっ!」

「はい。先輩も」

角を曲がると、ハル先輩が壁にもたれかかって待っていた。

「お前はいつまで経ってもそーだな。」

「はい?」

どういう意味だろ…?

「姫さん置いてくぞ〜」

「あ、ま、待ってくださいっ…!
それに姫さんじゃないですからっ!」