伝説の『姫』。現在、地味子Aとして潜入中!

「起立 礼」

転校初日、終了〜っ

はぁぁ…と大きくため息を着く

…なんか、ドッと疲れた感じがあるのはなんでだろ…。

そんなことを考えていると、背中をツンっとつつかれる。

「?」

振り返ると、「お疲れ様。」と笑っている輝弥くんが居た。

そういえば後ろの席だった…。

「今日はもう帰るの?」

「うんっそのつもりだよ。
輝弥くんは?」

「俺は生徒会があるから、そっちに行くんだ。
送ってあげられなくてごめんね?」

「えっいいよいいよそんなっ…!」

な、なんか学園案内から帰ってきてから、輝弥くんの態度が丸くなった感じがする…。

理由は分からないけど…

「それじゃあ乃空。また明日」

「うんっまたね。」

輝弥くんの爽やかなな去り際に頬を染めている女の子達。

うんうん…気持ちは分かる…。

そう1人納得していると、教室の廊下から「先輩、いますか?」と聞きなれた声が聞こえてきた。

するとドアからひょこっと滝くんの姿が現れる

「滝くんっ…!」

「良かった。
一緒に帰りませんか?」

「もちろんっ…!」

…ハッ!

じと〜…と殺気の視線が私に集まっていることに気が付く。

ま、まさか暴走族達にバレっ…!?

周りを見渡すと、その殺気の持ち主は女の子達だったことに気が付く。

…ま、まさか…。

チラッと横目で見ると、滝くんがいつもの嬉しそうな笑顔が移る。

…た、滝くんのファンに殺されそうになってるんだ…
私…。

それはダメっ…!

滝くんの腕を掴み、耳を引き寄せる。

「先輩っ…?」

コソッ

「滝くん、"いつもの所"で合流ね!」

そう言って、私は大急ぎで滝くん(と女の子達)から逃げることにした。