伝説の『姫』。現在、地味子Aとして潜入中!

「先輩…?」

声のする方を振り向けば、私の組織の後輩 滝くんが草むらの中から出てきていた。

「た、滝くんっ…!?」

なんでっ…!

「えと、たまたまここに来てて…」

滝くんが言うならそうなんだろうけど…どうして睨んでるんだろう…?

すると

「お知り合い?」

そう輝夜くんから

「えっと…そう!
私の昔からの友達で、月島滝くん。
一緒に転校してきたんだよ」

うん。嘘では無い…よね…っ

「どうも。貴方は?」

「俺は皇 輝弥。
"乃空"のクラスメイトで、学級委員。
よろしくね」

「…乃空?」

ヒッ!

滝くん滝くんっ…!!

理由は分からないけど、殺気がだだ漏れだからしまって〜っ…!

そんな事を考えていると、またもや輝弥くんから爆弾発言が投下される。

「君は乃空と同い年なのに、どうして『先輩』って呼んでるの?」

「「!!」」

そ、そういえばっ…!

忘れてたけど、滝くんは元々同い年だから先輩も敬語も必要ないっ…!

『組織では先輩後輩だから』と滝くんがそう言ってたから忘れてたっ…!!

滝くんも不意をつかれたような顔をしてるっ…!

えとっ…よしっ…!

「…幼い頃の習い事が同じだったの。
そこの上下関係が厳しくて、私の方が早かったからそう呼ぶようになったの。
滝くんの敬語は昔からの癖なんだ」

そうニコッ…と笑って見せれば、「そうなんだ」と輝弥くんは納得してくれた。

良かった〜っ…!

すると

キーンコーンカーンコーン

「あ、予鈴鳴った。
次の授業厳しい先生だから一緒に行こっか」

「えっあっうんっ…!
滝くん、またねっ…!」

「…はい」

滝くん…?

滝くんの様子が少しおかしかったけど、私は目の前にいる輝弥くんに連れられるまま教室へと向かった。