失恋した男友達と、ルームシェア始めました

「長ぇな」

「文系だから」

「理系でも長ぇわ」


笑い合いながら、同じソファの上で、気づけば身体が自然と寄っていた。

肩と肩が触れて、さっきまでくっついていた唇の感触が、まだじんわり残っている。


──私の中で「失恋の続きみたいな部屋」だと思っていたここは、今夜から、「彼氏と暮らす部屋」になる。

出て行くのは、過去の恋だけ。

ここに残るのは、ソファの端っこと、ベッドの真ん中を、これから一緒に埋めていく、私たち二人だ。

[完]


──