「終わったー!!」
メイサは教室で拳を突き上げて叫んだ。
周囲の生徒たちも同じように叫んだり、机に倒れ込んだりしている。
高校三年生の一学期の期末試験が、ようやくすべて終わった。
メイサはその結果次第で大学の推薦がもらえるかどうかが確定するため、一学期中は頑張って勉強していた。
メイサ自身は、むしろ頑張ったのは藤也のほうではないかという気持ちもあったが、とにかくやれることはすべてやった。
メイサはスマホを取り出し、藤也へ『終わった!!』と送っておく。
メッセージを送ると、そのまま立ち上がって振り返った。
「まなちゃん、行こう!」
愛香が立ち上がる。その声に、そばにいた美玲と夢希も顔を上げた。
「今日から部活?」
「頑張るねえ」
「夏の大会中だからね!」
愛香が両手の拳を握った。
「あ、でも今日は須藤くん来ないんだよね?」
「うん。今日から部長だからね。でも夕方に顔出すって」
「須藤返せよ!」
通りがかった草野が口を挟んだ。
「須藤がいないせいで俺が引退できないじゃねえか」
「引退したって顔出すっしょ」
「出すけどさあ。そういう問題じゃねえんだわ。ま、俺のかわいい後輩は優秀だから仕方ねえか」
「そうなの。私のダーリン優秀だから」
メイサは笑いながら草野の胴を軽く叩き、教室を出た。廊下には試験を終えた生徒たちの弾んだ声があふれ、夏の熱気が開け放たれた窓から流れ込んできていた。
後を追ってきた愛香が、隣へ並びながらメイサの顔を覗き込んだ。
「メイちゃん、草野くんにはわりと気安いよね」
「うん。勘違いしてこないから」
「そういう見極めできるのすごいと思う」
「まあ、草野はわかりやすいから」
メイサは愛香を見て苦笑した。
***
メイサは教室で拳を突き上げて叫んだ。
周囲の生徒たちも同じように叫んだり、机に倒れ込んだりしている。
高校三年生の一学期の期末試験が、ようやくすべて終わった。
メイサはその結果次第で大学の推薦がもらえるかどうかが確定するため、一学期中は頑張って勉強していた。
メイサ自身は、むしろ頑張ったのは藤也のほうではないかという気持ちもあったが、とにかくやれることはすべてやった。
メイサはスマホを取り出し、藤也へ『終わった!!』と送っておく。
メッセージを送ると、そのまま立ち上がって振り返った。
「まなちゃん、行こう!」
愛香が立ち上がる。その声に、そばにいた美玲と夢希も顔を上げた。
「今日から部活?」
「頑張るねえ」
「夏の大会中だからね!」
愛香が両手の拳を握った。
「あ、でも今日は須藤くん来ないんだよね?」
「うん。今日から部長だからね。でも夕方に顔出すって」
「須藤返せよ!」
通りがかった草野が口を挟んだ。
「須藤がいないせいで俺が引退できないじゃねえか」
「引退したって顔出すっしょ」
「出すけどさあ。そういう問題じゃねえんだわ。ま、俺のかわいい後輩は優秀だから仕方ねえか」
「そうなの。私のダーリン優秀だから」
メイサは笑いながら草野の胴を軽く叩き、教室を出た。廊下には試験を終えた生徒たちの弾んだ声があふれ、夏の熱気が開け放たれた窓から流れ込んできていた。
後を追ってきた愛香が、隣へ並びながらメイサの顔を覗き込んだ。
「メイちゃん、草野くんにはわりと気安いよね」
「うん。勘違いしてこないから」
「そういう見極めできるのすごいと思う」
「まあ、草野はわかりやすいから」
メイサは愛香を見て苦笑した。
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