彼らの夏が終わる

「なんで付き合ってないんですか?」


 海斗が伸びをしながら聞いてきた。

 一輝は愛香から視線を離せずにいる。


「……なんか、今更改めて言いづらくて」

「どうするんすか。赤江(あかえ)先輩が大学でモテたら。つーか三枝(さえぐさ)先輩だって、藤也いるのにたまに告られてますよ」

「どうしよう。いや、なんでそんなこと知ってんだよ」


 一輝と海斗がメイサへ目を向けると、大雅にランジをさせながら指導していた。

 大雅は泣き言を漏らしながらも嬉しそうに従っていて、それを藤也が噛みつきそうな顔で見ている。

 一輝はため息をつき、再びストレッチを続けた。

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