大学の体育館は広かった。天井も高く、コートの向こう側が遠く感じられるほどで、高校の体育館の倍近い広さがあった
海斗は「吐きそう」と呟き、翔も「体力保つかな」と呟く。
メイサは、
「吐くならあっちにトイレあったし、体力がなくなっても走るんだよ」
と笑って言うと、そのまま相手側のマネージャーへ挨拶に向かった。
挨拶を終えるとすぐに戻り、一行は控室へ移動した。
男子たちが黙々と着替えを始める中、少し遅れて愛香が控室へ入ってきた。
「おかえり、まなちゃん。どうだった?」
「メイちゃんの言うとおりだった」
「なに?」
靴ひもを結んでいた大雅が顔を上げた。
一輝も愛香とメイサに顔を向ける。
「まなちゃんに迷子のふりして、敵情視察してもらってきた」
「俺の愛香にそういう危ないことさせんな。せめてやらせるなら、先に言えよ」
「言ったらあんたが自分で行くって言いだすからダメ。あのね、ここのバスケサークル、そんなに真面目にやってるとこじゃないからさ、高校生相手なら遊び気分だと思ったんだよね」
「うん。そんな感じのことを話してたよ」
愛香は大学構内を歩いているときに耳にした、バスケサークルの大学生たちの様子をメイサへ報告した。
「終わったらマネージャーだけ呼んで合コンの予定だってさ」
「は?」「あ?」
藤也と一輝の声が重なった。
他の三人も顔を上げて愛香を見ている。
「そんなことだろうとは思ってたけどね」
メイサはにやっと笑って手にしていたノートをぱたんと閉じ、着替えを終えた部員たちをゆっくり見回した。
「あんたたち、やっておしまい」
「いや、だからなんで悪役ムーブなんだよ……」
藤也が呆れた顔で笑った。
***
海斗は「吐きそう」と呟き、翔も「体力保つかな」と呟く。
メイサは、
「吐くならあっちにトイレあったし、体力がなくなっても走るんだよ」
と笑って言うと、そのまま相手側のマネージャーへ挨拶に向かった。
挨拶を終えるとすぐに戻り、一行は控室へ移動した。
男子たちが黙々と着替えを始める中、少し遅れて愛香が控室へ入ってきた。
「おかえり、まなちゃん。どうだった?」
「メイちゃんの言うとおりだった」
「なに?」
靴ひもを結んでいた大雅が顔を上げた。
一輝も愛香とメイサに顔を向ける。
「まなちゃんに迷子のふりして、敵情視察してもらってきた」
「俺の愛香にそういう危ないことさせんな。せめてやらせるなら、先に言えよ」
「言ったらあんたが自分で行くって言いだすからダメ。あのね、ここのバスケサークル、そんなに真面目にやってるとこじゃないからさ、高校生相手なら遊び気分だと思ったんだよね」
「うん。そんな感じのことを話してたよ」
愛香は大学構内を歩いているときに耳にした、バスケサークルの大学生たちの様子をメイサへ報告した。
「終わったらマネージャーだけ呼んで合コンの予定だってさ」
「は?」「あ?」
藤也と一輝の声が重なった。
他の三人も顔を上げて愛香を見ている。
「そんなことだろうとは思ってたけどね」
メイサはにやっと笑って手にしていたノートをぱたんと閉じ、着替えを終えた部員たちをゆっくり見回した。
「あんたたち、やっておしまい」
「いや、だからなんで悪役ムーブなんだよ……」
藤也が呆れた顔で笑った。
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