彼らの夏が終わる

 よく晴れた土曜日の朝。改札を抜けたメイサの目に、すでに全員そろって待っている部員たちの姿が飛び込んできた。


「おせーよ、マネージャー」


 睨む大雅(たいが)にメイサは手を振った。


「ごめんごめん……って、まだ約束の十分前じゃん」


 メイサが辺りを見回すと、一輝(かずき)愛香(まなか)は肩を寄せ合って緊張した面持ちで立ち、二年生三人は足元の地面に石でまるばつゲームを書いて時間をつぶしていた。

 メイサに気づいた藤也(とうや)が顔を上げて目を細める。


「おはよ、メイサ」

「おはよ。行こうか」

「……うん」


 愛香が蚊の鳴くような声で答えた。


「緊張しすぎ。黒杉(くろすぎ)は大丈夫? 駄目ならポジション変えるけど」

「駄目じゃない」


 一輝が唸るように言って歩き出した。

 海斗(かいと)(しょう)も立ち上がり、全員で大学に向かって歩き出す。

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