彼らの夏が終わる

 月曜日の朝。体育館の隅で、メイサは愛香(まなか)から試合の様子を聞いていた。

 愛香に動画を撮ってきてもらっていたため、二人は並んでスマホを覗き込んだ。
 男子たちもストレッチをしながら感想を言い合っていた。


「さすがに大学生は体が大きいな」

「そうなんだよね。大学でもバスケしてるくらいだから。んーでも、動きがそこまでいいかっていうと……」

「だね。ま、私もそういう相手を選んだんだけどさ」


 メイサはそう言って、ストレッチを終え、筋トレへ移る男子たちへ目を向けた。

 一輝(かずき)海斗(かいと)は淡々と試合の様子を藤也(とうや)に説明し、大雅(たいが)(しょう)は「やべー」「でっかかった……」「あの人たちと試合すんの?」と顔を見合わせながらぼやいていた。

 メイサはその様子を見て、愛香に視線を戻した。


「……午後はストレッチと筋トレが終わったら、視聴覚室でみんなで試合を見ようか。それで、試合を見てどう感じたか、それぞれ私と藤也に教えてほしいな。あ、まなちゃんは口出ししないでね」

「いいけど……」


 首をかしげる愛香の耳に、メイサはにやっと笑って顔を寄せた。

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