今は使われていない、とある教室の一番後ろの机の中に、こわい話ばかりが書かれたノートが入っている。そのノートを見つけた人間は、とっておきのこわい話を書き込まなければいけないらしい。今日も生徒がひとり、こわい話を真剣に書き込んでいる。その後ろ姿を廊下からこっそり眺め、ほくそ笑んだあと、私は校長室へと歩き出す。やれやれ、おもしろ半分で流したウワサが、まさかここまで大きくなるとはな。