ダークメルヘン。

魔法の鏡を手に入れた。最初こそ怖かったものの、毎日ファッションのアドバイスをしてくれる特別な鏡は、気付けば私のお洒落の相棒だった。「今日は初デートなんだけど、どうかな?」「メイクも髪型も似合ってるわ。恋する表情と今の姿……世界で一番綺麗よ」大絶賛に照れながらも、嬉しくて鏡面を撫でたその瞬間、世界が反転した。「世界で一番美しいのは、いつだってわたしじゃなくちゃね」鏡の向こうで、私の顔が笑っていた。