ダークメルヘン。

「マッチは如何? あったかくて明るくて、おまけに美味しい食事や素敵な幻想も見えます!」そんな明らかにヤバい売り文句に、僕は思わず足を止め少女からマッチを買った。それがきっかけで僕達は交際を始め、幸せな家庭を築いた。人生何があるかわからない。「マッチのお陰だな」大切にしまってあったマッチを久しぶりに取り出すと、いつの間にか手の中で燃え尽きたそれは灰となり崩れ落ち、目の前には、出会った頃の彼女がいた。