◽️プチストーリー【黒と白の意志】(作品No_20)140字

王は晩年、怒鳴るようになった。
幾年重ね、出来上がった世界の安定を欲し、
未知未体感は徹底的に排除していた。

あるとき王子が囲碁に誘ってきた。
バチンと響いた王子の碁石は初手天元に。

その一手は自由であり、
今は何者でもないが決意宣言。

王に汗が滲む。
王は自国のためにと次の一手が打てなかった。

(了)